登録年月日:1998.09.02
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文化財登録されている諏訪ノ森駅の旧西駅舎は解体・再築を行わず、当時建てられていた場所から、建築物をそのままの状態で移動させる曳家工法で現在の位置に保存されています。現在はカフェや文化教室などが開催されるコミュニティスペースとして利用していますので一度覗いてみてください。
解説
諏訪ノ森駅は1907年に開業し、1919年に駅の移設に伴い建て替えられました。西駅舎は外壁腰部を石貼りとし、アーチ状になる窓を並べるなど、小規模であるが特色のあるデザインが各所に施されています。特徴の一つとして、 白砂青松の松林から続く海原の彼方に、遠く淡路島が描かれた5枚組のステンドグラスがはめ込まれています。1998年には一つ隣の浜寺公園駅舎とともに大手私鉄で初めて国の登録文化財となりました。南海本線(堺市)連続立体交差事業に伴い、2019年から仮駅舎に切り替え、2020年に旧西駅舎を現在の場所に移設しました。現在は駅舎としては使用しておらず、カフェやギャラリー、文化教室などの地域の交流スペースとして今なお親しまれています。(東駅舎は、1966年にホーム拡幅のため下りホームを踏切より北側に移設した際に建てられたものです。)